薫風の竹かご展5/14(金)〜5/23(日)
2021 4月, 21
5月の展示会のご案内です。
大分県竹田市在住、青竹工房桐山 桐山浩実(きりやまひろみ)さんによる竹かご展を5/14金曜日より開催いたします。
自ら青竹を伐り出し竹ひごを作り編み出されていく竹籠。
買物籠や手提げ籠、蓋付き籠、テーブルバスケットなどなど…
暮らしの中から生まれてくる形を探究し、使い手に寄り添いその声に耳を傾け、真摯に籠作りに取り組まれる姿勢を常に持ち続けておられます。
籠は使う事で長持ちする、と桐山さんから教えていただきました。いつも使う事により空気が流れ、埃などのよどみを避けられるので、使う事が同時に竹籠を育てる事にもなるそうです。
今回、展示会をして頂くきっかけになったエピソードがあります。20数年前に購入した手提げ籠の持ち手が( ツヅラフジで編まれた部分 ) 一箇所切れてしまい修理をお願いしました。
その籠は持ち手部分が新しいツヅラフジで編み直され、更に底面と中心に新たな補強が入り少し形を変えて戻って参りました。初期の頃の形も好きでしたが、使い勝手を考慮し改良され新旧のひごが交差した姿もまた気に入っています。
購入時の竹の青々とした美しさと 持ち手部分のツヅラフジの黒っぽい色の対比がそれは美しく、次第に色が抜けて落ち着いた色合いとなり、ある頃から飴色へと変わって行きました。
気に入った籠だったのでよく使い、休めている時も雑誌や新聞入れにして見えるところで活用していました。
「ものが育つ」という事を、身近に使いながらこの籠から教えられた気がしています。
収納も出来て持ち運びも出来るそんな籠の面白さも是非感じていただける会になれば幸いです。